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主人とイヌ①*
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ハルが寝息を立てるのを確認してから、悠斗は時計を見た。
深夜1時…昨日も確かこのくらいの時間だった。
ハルは悠斗の不安を感じ取ったのか、今日は寝るときも悠斗の寝間着の裾を握ったままだった。
「ハル…いってくるよ」
そう呟いて、ハルの手をそっと離して悠斗は部屋を出て行った。
エレベーターで上階に上り、生徒たちが割り当てられている階とは離れた階に向かった。
重い足取りで指定された部屋番号に行き着き、ドアを3回ノックした。
程なくしてドアが開き、寝間着の浴衣姿の九条が悠斗を迎え入れた。
「待っていたよ」
九条の部屋も生徒の部屋と同じように和室で、布団が1組敷かれていた。
「あの…先生…どうすれば、あの写真を消してもらえますか?」
「消す?昨日も言っただろう。消しはしない。君はもう私の掌中だよ」
「…なんでもしますから…消してください…!」
「安心しなさい。君が私の忠誠なイヌでいる限り、あの写真も君の想いも、青葉に知られることはない」
「…っ…」
弱みを握られている悠斗にはこの交渉に勝ち目はない。
ただ一方的に九条の要求を飲むほかに選択肢はなかった。
「さて、イヌは服を着ないものだ。脱ぎなさい」
「……」
「返事は?」
「は、い…」
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