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九条とハル①
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学校のグラウンドに着くと、先についているメンバーたちが準備を始めていた。
その中にハルもいた。
ハルの元気そうな姿を見て悠斗はひとまず安堵した。
それでもハルに話しかけることはない。
遠くから見ているだけで十分だ。
その日は少人数でチーム分けをしてグラウンドを半分に分けて試合形式の練習をした。
ハルとは別のチームになり、別々のエリアで試合をしていた時だった。
試合に夢中になってふと気づくと、隣のエリアで試合をしているチームにハルの姿がなかった。
「あれっ…?ハルは…?」
待機中のメンバーに聞いてみると、ハルは試合中に怪我をして保健室に行ったという。
「夏休みで保健の先生がいないから、九条先生が連れていったよ」
「…!!」
悠斗は血の気が引いた。
九条がハルと保健室で二人きり。
九条が何をするかわからない。何があってもおかしくない。
「ごめん、俺腹痛い!保健室行ってくる!!」
チームメンバーにそう言い残して、悠斗は保健室に走った。
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