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ハルの見たもの①
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花火の時間まであと少し。
悠斗からの電話が一方的に切られた。
その後も連絡してもラインは既読にならなくなった。
「ユウト…」
家に訪ねてもまだ帰っていないという。
体調を崩して家にたどり着けてないのか?
連絡もつかない、スマホも見れない状況なのか?
ハルの脳裏には倒れ込んで苦しむユウトの姿が浮かぶ。
ユウトはトイレに行ったと言っていた。
トイレのある場所。公衆トイレ、コンビニ…
ヒュルルル…ドォ…ン…
花火が始まってしまっても、ハルはユウトを探し続けた。
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