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女装 1
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【本編158話、執筆後】
翼クン女装ネタ。
真鍋が鬼畜だ(汗)
火宮はブレなく通常運転。
※R18ご注意を。
ーーーーーーーーーーーーーー
「………」
………。
いや、わかるよ?
わかりますけど。
「翼さん。これは一体…」
リビングを1歩入ったところで、この真鍋が。
無表情で無感動、常に冷静で冷徹。クールを通り越した冷凍庫人間真鍋が。
さすがに驚きと困惑を浮かべて、顔を引きつらせていた。
「あははー」
それもそのはず。
だって今の俺の姿といったら…。
「そういうご趣味が?」
「っ!違いますっ!」
あぁ、不名誉な誤解はやめて欲しい。
俺は何も好き好んでこんな格好をしているわけではないのだから。
「これはっ、罰ゲームでっ…」
本当、嫌々しているんです!
「罰ゲーム?」
「はい…。昨日の夜、火宮さんにちょっと推理ゲームを挑みまして…」
「はぁっ…」
うわ、溜息ですか。そーですか。
「完敗しました」
はいはい、そうですよ。
どうせ俺は負けました。
それはもう、ぐうの音も出ないほどコテンパンに。
「それで、女装を」
「う。だって勝てる自信があったから…負けたら女装でも何でもしてやります、って…」
「ご自分で吹っかけたわけですか。愚かですね」
うわ、馬鹿にして。
「いえ、無謀と申しましょうか」
馬鹿にしていることには変わりないですよね…。
思わず胡乱な目も向いてしまう。
「会長に勝負事で勝てるわけがないでしょう?」
「そんなのっ、やってみなくちゃわからないですよっ」
「分かりきっています。あの会長が何かに負ける姿など」
あー、まぁ確かに想像はつかないけど、でも神や超人というわけでもないんだし。
「まったく、あなた方は何をなさっているんだか…」
ふっ、と苦笑を浮かべて、ようやく真鍋はソファのところまで歩いてきた。
「先ほど事務所を出る際、会長が企み顔で私を送り出した意味が分かりました」
「やっぱり愉しんでました?」
「そのようですね。それにしても会長がそのようなゲームに興じるなど」
「まぁ、たまたま見ていた探偵物の番組で、俺が勝手に犯人当てを始めたんですけどー」
しっかり火宮は乗ってきてくれた。
「会長がそのような番組を見るなど」
随分と意外なようだ。
「そうですか?俺と一緒に、わりと何でも見ますよ?火宮さん」
「そうですか…」
苦笑いが消えない真鍋は、話しながらも手だけは淡々と勉強の準備を始めている。
「それで、ヒラヒラ、フリフリと鬱陶しいそのお姿のまま、勉強をなさるおつもりですか?」
「だって1日中着てろって…。脱いだらお仕置きですもん」
仕方ないでしょ。
「まぁ私は構いませんが、くれぐれもその服装のせいで集中できないなどということがありませんように」
「はーい。頑張ります…」
真鍋は真鍋で厳しいし怖いからね…。
はぁっ、と思わず漏れた溜息を、真鍋がコソッと笑った。
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