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リクエスト④ ご機嫌ナナメ 5
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結局いくら踏ん張って暴れて抵抗してみせても、真鍋に軽々と担がれた身体は難なく一階に連れてこられてしまい。
自分の国産SUV車を回してきた火宮の助手席にポイッと放り込まれた。
「あっ…」
「ふっ、ご苦労、真鍋」
「いえ。ではごゆっくりお楽しみ下さい」
「今日はもう呼び出すなよ」
「もちろんです」
にこりと、完全に作り物の笑顔の真鍋に見送られ、地獄のドライブが始まった。
「んっ…ひ、みや、さん…」
「なんだ」
「お、願い、ですから…」
後ろの、取って。
それか家に帰って。
「ククッ、まだ動かしていないだろう?」
「っ…」
まだって何!
っていうか、車の振動もやばいから…。
「ふぇっ…」
こんなの、感じてくるのは時間の問題だ。
しかも恐怖のリモコンは火宮の手の中だし。
いつ動かされても不思議じゃないそれに、怯えと緊張で吐きそうだ。
「ククッ、人が下手に出ているものを、面白がるからこういう目に遭うんだ」
反省しろ、って。
もう十分後悔してます…。
「ふっ、それより翼、何を食べたい?」
「っな…」
本当に普通にデートする気か。
ケロッと行き先を考えているその神経がすごい。
「ん?」
ぎく。
ローターのリモコンを翳して微笑むそれは、答えなければ動かすという脅しか。
「っ、鬼っ。前見て運転して下さいっ」
今は赤信号でもなんでもなく、思い切り走行中だからね。
「ククッ、さすが翼だ」
あぁ、素直にできていない俺の口。
なんでここで、そんな暴言吐いちゃうんだろう…。
つい吐き出した言葉を悔やんでみてももう遅く。
「ひっ、あぁぁっ、んぁっ、あぁっ!」
ヴーンと振動を始めたローターに、ビクンッと飛び上がる羽目になった。
「あっ、あっ、やめて、とめて下さいっ…」
いいところに当たっていないのは幸いだけど、後ろをそんな風に刺激されたら反応しちゃうのは、もう抱かれ慣れてきた身体だから。
「ククッ、でもこの程度じゃぁ、そこまで感じないだろう?」
まぁ、リングがきつくはなっていないけど。
だからってこのままでいいわけがなくて。
「あっ、あっ、ごめっ、なさ…」
「んっ?」
「ごめんなさいっ、ど、どんぶりっ」
「なんだ」
「どんぶりっ、かつ丼が食べたいですっ…」
言ったから止めてー!
今は少しの反抗が命取り。
そのことを十分理解した俺が半泣きになったところで、どうにか振動がピタリと止まった。
「ククッ、かつ丼な。分かった」
「はぁっ、はぁっ…も、や…」
ニヤリと笑ってステアリングを回した火宮は、心底愉しそうな様子だ。
つまりはこれからこの先もこんな仕打ちが続くんだと思うから、もう恐怖どころの話じゃない。
「俺、生きて帰れるかな…」
こんな地獄のデート…。
「ククッ、最後は天国に連れて行ってやるさ」
悪魔の化身のくせして。
「ふぅん?」
「えっ?」
まさか、口に出してた?
ニヤァッ、と吊り上がった火宮の唇の端が見えて、ザァッと血の気が引いた、その瞬間。
「ひっ、あぁぁっ!やぁぁっ」
一気に最強。
ヴィーンと強く震え始めたナカの玩具に、俺は料理店につくまでずっと悶えさせられる羽目になった。
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