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リクエスト⑨ コスプレ5
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「上手なおねだりに免じて、散歩は終わりにしてやるか」
「にゃぁ」
それはありがたいけど、散歩『は』と言う言葉には引っかかる。
「ではそうだな…翼、喉が渇いただろう?」
ニヤリ、って。そんなサディスティックな笑みを浮かべて言われても…。
火宮が何を企んでいるかが手に取るように分かって、俺は絶対に頷けなかった。
「ククッ、翼」
「にゃぁにゃぁ」
フルフルと全力で首を左右に振るのは、もちろん喉なんか渇いていないアピールだ。
だってもしそんなことを肯定しようものなら、絶対にお皿か何かで、ペロペロと舐めて猫みたいに飲めって言われるに決まっているから。
なのに火宮は…。
「そうか、喉がカラカラか。待っていろ、今ミルクを…」
なっ…。
俺が口を利かないのをいいことに…。
「っ、バカ火宮っ。いらない!渇いてないですっ」
もう本当、なんでこんなに意地悪なの。
思わず人語で叫んでしまった瞬間、火宮の口元が妖しく吊り上がった。
「ほぉ、うちの猫は人間の言葉を操ったか」
天才だな、と意地悪く笑う火宮が、スッとポケットから手の中に収まる程度の小さな機械を取り出した。
「え…」
それは、何。
分からない振りをしたいけど、どうしても見覚えのあるものと記憶が重なる。
「まさか…」
俺の知識が正しければ、それはローターのコードレスリモコンにそっくりで。
「ククッ、言葉を話す芸達者な猫にご褒美だ」
「っ!」
妖しく吊り上がった唇が紡いだ言葉は、俺には「暴言を吐く猫に仕置きだ」としか聞こえなくて。
「っあ!…あぁっ、あっ、あんっ、んっ」
ヴーン、とモーター音を響かせて振動を始めたナカのプラグに、ビクンッと身体が飛び跳ねた。
「あっ、あっ、いやぁ…」
それほど大きくはない振動だけれど、散歩と言う名の意地悪で、すでに熱くなっていた身体には、快楽地獄に追い詰める魔の手でしかない。
「あっ、あんっ、んんっ…ゃぁ」
チリン、チリン、と揺れる鈴の音が、モーター音と重なって合奏を始める。
「ふっ、あっ、あぁっ、あんッ」
微妙な振動がもどかしくて、けれども前立腺に当たる刺激で、確実に絶頂に追い込まれていく。
「やっ、だめ、もっ、イく…」
前に触れてもらえないまま、後ろの刺激で上り詰める。
「あっ、あっ、火宮さっ…刃。じんっ…」
もう駄目だ、イっちゃう。
フラリと見上げた火宮の目は、妖しく意地悪く弧を描いていて。
その目に揺れる愉悦が、何を催促しているのかは、嫌というほど分かった。
っ、くそっ…。
本当、意地悪。変態。バカ火宮。
だけどそれ以上に俺は馬鹿だ。
嫌なのに。
こんなの恋人に酷すぎるって思うのに。
火宮の喜ぶ顔が見たいから。
ただそれだけで絆されてしまうんだから。
本当に馬鹿だ。
どうしようもない。
なのに。
「にゃ、ぁ…っ。イくにゃぁっ」
これなんでしょ?
猫語、話して欲しいんだよね?
ビクビクッと震えた身体と同時に、チリンチリンと鈴の音が響き、俺はパタパタと白濁を床に飛ばしていた。
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