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リクエスト12 暴走子羊と意地悪狼6〜case火宮
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それから、どうにかこうにか書類を真鍋にお届けして、さらに追加の未処理書類を預かって戻って来た会長室内。
1人になった途端に、真剣な顔をして仕事に励んでいる火宮を、ジーッと眺めてしまう。
こうしていると、本当、格好いい敏腕社長なのに。
もしかして、俺がいる方が邪魔なんじゃ…と思うほど、仕事の処理速度が上がっている。
「っ…」
なんとなく声をかけ難くて固まってしまった俺に、ふと書類から顔を上げた火宮の視線が向いた。
「あぁ翼、戻ったのか」
コイコイと手招きしている火宮の顔は、もうニヤリと崩れてしまっている。
もったいない、と思いながらも、俺は真鍋に持たされた書類を差し出しながら近づいた。
「はい。あの、これ、処理お願いしますって…」
「…あの鬼が。ったく、人使いが荒い」
げっそりと嫌そうな顔をしながらも、サッと俺から受け取った書類を、軽く流し見て、ポンポンと仕分け始めている。
「っ…あの、ひみ…じゃない、社長。俺もっ…俺にも、何か手伝えることは…」
せっかくいるんだから、少しでも何か負担を減らしたいと思うんだけど。
「ククッ、今のところは特にない。とりあえず少し休憩していろ」
「っ、でも…」
「ん?なんだ。退屈なら、1人で遊んでいてもいいぞ」
ほら、と投げ渡されたのは、ローターのリモコンで。
思わず反射的にキャッチしてしまってから、俺は怒りも露わにそれを床に叩きつけた。
「っーー!」
なっ、嘘だ…。
ガツッ、と床に叩き落とされた勢いで、たまたまスイッチが入ってしまったというのか。
途端にブーンと動き出した後ろの玩具に、俺はびくんびくんと身体を震わせることになった。
「あっ、やっ…それぇ」
やばい。
ぶん投げたせいで、かなり遠くに転がってしまっているリモコンまでの道のりが長い。
「やっ、あっ、あンッ…リ、モコ…」
取ってー、と見つめた火宮は、ニヤニヤと悪い笑みを浮かべたまま、可笑しそうに俺を見下ろしていた。
「ひぁっ、あっ、ああっ…」
ガクンッ、と床に膝をついてしまい、這うようにしか進めなくなった俺を、火宮が愉しそうに眺めている。
「ククッ、うちの、俺の専属秘書は、いやいやと言いながらも、随分と好き者のようだな」
拒絶する振りをして、しっかりスイッチを入れるなど、淫乱、と囁く声が、ゾクリと性感を刺激する。
「違っ…」
入れたくてスイッチを入れたわけじゃない!
後ろから湧き上がる快感を堪えながら、俺は必死で、自分が投げ捨てたリモコンに手を伸ばした。
「クッ、させるか」
「っーー!」
こンのどSがぁっ!
後1歩で指先がリモコンに届くかというところで。
不意に椅子から立ち上がってスタスタと歩いてきた火宮が、目の前のそれを、コンッとさらに遠くに蹴飛ばしてしまった。
「っ、な、にする…」
「クックックッ、おまえの1人遊びの手伝いだ」
嬉しいだろう?と笑う火宮だけれど、こんなのもう完全に嫌がらせの領域だ。
「ほ、んと、もっ、やだ…。返して…。後ろ、とめて…くださ…」
ローターの止まらない刺激に、前はすっかり勃ち上がり、根元のリングが食い込んだ。
けれどもすでにその痛みも、新たな快感になりつつあって。
「本当っ、もっ、無理…。取って。取ってくださっ…」
ガクガクと、絶頂が見えてきた身体を震わせ、目の前の火宮に縋り付く。
「ククッ、前か?それともローターか?」
「りょ、ほう…。どっちも。どっちも取っ…」
あぁ駄目だ。
頭の中がジーンと痺れたようになってきて、目の前が白く眩んできた。
「あっ、あふぁっ、イく…イッちゃう…」
クラクラするような、大きな快感の波が押し寄せて、俺の理性も限界で。
「ククッ、イけ」
スッ、と傍らにしゃがみ込んできた火宮が、ズボンの上からグリッと俺の蕾を指で押してきた。
振動を続けるローターの刺激と重なったそれに、俺の最後の砦はあっけなく崩れ去る。
「あっ、あっ、あぁぁぁっ!イッ…くぅ」
ビクンッ、と大袈裟に身体が仰け反り、ビクビクと小刻みに痙攣を起こした。
イッているのに射精は出来なくて、ドライで達した身体が、いつまでも続く長い絶頂に翻弄される。
「あっ、あっ、まだ、ずっと…ずっとイってるーっ…」
苦しい。辛い。
だけど狂いそうなほど気持ちよくて、頭がおかしくなりそうなほどの快感が渦巻く。
「ひっ、ぁぁ、あぁぁっ…」
目の前が真っ白く眩んで、俺は長い長い絶頂にヒクヒクと震えながら、パタリと床に倒れ込んだ。
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