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【風邪】
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「最悪...」
僕、せきはテスト最終日にして風邪を引いてしまったのだ。
ずび...ずび...
(うぅ、ポケットティッシュ切れたし...)
試験官とアイコンタクトを取って新しいポケットティッシュを取り出し、机の上に置く。仲いい先生でよかった...。先生、ありがとよ...くしゅん!
今度は盛大なくしゃみをしてしまった。
周りからクスクスと聞こえる...ちょっ、先生も笑うのはなしだろぉ!?顔を真っ赤にしながら次のティッシュに手をつける僕。くそぉ、恥ずかしい...
キーンコーン、カーンコーン...
「おいせき、あのくしゃみまじやばくね?ウケんだけどw」
「俺の背中に鼻水飛ばしてないだろうなぁwww」
テストが終わった開放感に包まれた僕は消費したティッシュをゴミ箱に捨てた後クラスメートの友達に絡まれた。みんなテストが終わったからか少しだけテンションが高い。
「つーかお前、だからカラオケ行けねぇのか。」
「へ?」
「どーせあれだろ?風邪で声が出ないからだろ??」
「あぁ、うん..」
(行きたかったな...)
カラオケは元々行くつもりだったのだ。例え風邪だとしても周りにうつす心配はあったが折角誘ってくれたんだ。喜んで行くつもりだった。
しかしテスト期間はえると一緒に帰る約束をしてたため、その日は一緒に帰れないことを伝えた。勿論いつも作ってくれてるお弁当も明日は一緒に食べれないとも言った。
そしたらえるは...(ここからは実際のLINEの会話をそのままコピーしてきました。)
〈なんで?なんか用事あるん?〉
〈ちょっと友達にカラオケ誘われて...〉
〈おい〉
〈2時電で..〉
〈風邪気味なのに出かけるなよ〉
〈いやぁ、あはは…でも断れなくて...〉
〈せっかくテスト終わったんだからゆっくり休めよ。…強制送還させんぞ?〉
〈ひぇっ:( ˙꒳˙ ):〉
〈どーしても行きたいなら止めないけど...俺は休んだほうがいいと思うぞ。〉
〈…うん〉
〈俺と一緒に帰るぞ。〉
〈分かった..ありがと、える。〉
…と、まぁこんな具合で今に至ります。行きたかったと言えばそりゃあ行きたかったです。でもえるが病人とか怪我人には優しいの知ってたのでちょっと嬉しかったんです。
「じゃ、カラオケ楽しんでこいよ!」
「あぁ、ありがとな!」
「うん、今度せきも一緒に遊ぼうね!」
...相変わらず可愛いな。
↑すいません。腐っても腐男子であるため、例え友人(男)でも可愛いものは可愛いのです。
僕は2人の友人に手を振り、いつもの空き教室へと向かった。
(続きます)
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