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【お歌の練習】
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「死ぬ」
「死なない」
カラオケなう。
俺ことせきは今、死にかけています。
文化祭で2人で歌うことにしたえるとせきは練習のためにカラオケに来ました。
正直えるは上手いけど俺はオンチです。
くそ泣きたい...
「ほらぁ、歌えよぉ(笑)」
「バカにしおってぇぇ〜…!」
俺、本当に自信ないんだ...
えるはこんなに綺麗で可愛くてえろくてかわいい声出すのに、、
俺は少し高めの細い声...
声の細さは自信の無さからもくるんだけどね...
「お前別に下手じゃないからな?」
ほら、またそーやってお世辞を言う...
下手すぎて見てられないからとりあえず励ましてんでしょ。
俺そーゆーの一番嫌だよ。。
「何ネガティブモードに入ってんだよ。」
髪を撫でながら慰めるえる。
いつもより声が優しい...
俺えるのことは全部好きだけど声は特に好きな部分のひとつなんだ。
えるの声は、聞いてるだけで愛しさが増して愛くるしい感情が溢れるような甘い声。
歌声は、聴いてる俺の脳みそを溶かしてしまうような中毒性のある蕩ける声。
片想い中はその声を聴く度に心がぐずぐずに溶かされるような…好きって感情が急速に溢れだすような、どんどん好きになっていっちゃってその度に叶わないって泣きそうになってた...
別に不安が無くなったわけではないが、その声を聴くと自然と精神が安定してくる...
「...える好き。」
「急にどーした。」
なんでもない、と笑って誤魔化す...多分えるは気付いてるんだろうな。
えるって魔法使いみたい。
声も瞳も唇も髪も手も足も後ろ姿も言葉もー…
全部全部夢中にさせる。
一生俺の好きな人。
愛しい人。
「じゃあ歌頑張るね!!」
「おう」
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