アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
幼い
-
僕が手を握ってると、握り返してくれたような気がして、顔を覗く。
だんだん目が開いてきて、安心する。
「おにぃさんだぁれ?」
翔くんの口から出てきたはずの言葉に、一瞬戸惑う。僕の事覚えてない...それに、幼くなってる...?
「僕は、夏樹っていうの」
ナースコールを押しながら、出来るだけ笑顔で答える。先生が来るまで、幼い翔くんといろんな話をした。
「瑚宮さんちょっといいですか?」
「はい」
先生に呼ばれて、違う部屋へ行く。行く時、翔くんに止められたけど、ちょっとだけと言ったら大人しくなった。
「翔さんはダメージを受けて一時的にあのようになっているだけだと思うので、これ以上のダメージを与えないように。お願いします。もう帰っていただいていいですよ。」
「わかりました。ありがとうございました」
急いで、翔くんの元へ向かう。
家に帰っても、今日はどっちの両親も居ないので、どうしようかと迷っていると、後ろから、服を引っ張られる。
「おにぃさんどこ行ってたの?」
「先生とお話してただけだよ。翔くん一緒に帰ろっか」
「うん!」
愁くんに連絡入れとかないと、そう思って、スマホを開くと、愁くんから連絡が入っていた。
病院に行く時に謝っといたから、他のことなんだろうなとか思いながら、アプリを開く。
「仕事が入ったから、今日は帰れない。兄貴を頼む」
と言うことは、翔くんと2人きりだ...まぁ、料理も一応出来るし大丈夫かな。愁くんが居ても、料理出来ないんだけどね…でも、寂しい。
少しぼーっと歩いていたら、翔くんがいない。後ろにいるのかなって思って振り向くと、何故か僕を待ってる翔くんがいた。
「翔くんどうしたの?」
「手...繋いで欲しいの...だめ?」
「全然いいよ。はい」
僕より身長高いのに可愛いく見える。僕が手を出すと、翔くんの大きな手が包み込んでくれる。
そのまま、スーパーによって晩御飯を2人で買って、家まで話しながら帰った。
「ご飯できたよ」
ソファから、ピョコっと頭を出していて、とっても可愛い。手招きすると、駆け足でこっちに寄ってくる。
たまには、こんなのもいいなとか思ったりして...
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 25