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ババ抜き 2
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負けました。そもそもゲーム中に表情に出ちゃうの無意識なんだから、どうしようもねーよ。
「じゃ、罰ゲームの『逃げない』、発動ね。」
「はいよ…何をする気だこの野郎。」
擽られたりサンドバッグにでもされるのかと身構える。
「…んー、じゃーん。ポッキー。美味しそうでしょうそうでしょう。」
「…?」
「そこまであからさまに何言ってんだこいつみたいな顔しなくてもいいじゃないか…」
「あまりにも予想外過ぎる言動だったので。」
「まぁいいけど。さて、これで何するか分かるかい?」
ポッキーを使って罰ゲームの『逃げない』を発動させて人にやること…?
「………鼻に突っ込む?」
「ブフォwwwwww」
「真面目。」
「wwwwwwwww」
「この野郎。」
「ごめんてwwwwwwwだってwwだっておまwんっふふwwwwww」
「鼻に突っ込むぞ。」
「アッハハハハハハハ!!!!wwwwwwwww」
笑いすぎじゃないすかね…
「やーごめんごめん、お前の答えの方が予想外過ぎるわ。ンンwwえーと、wwやる事はねぇwフフwww」
「きんもww」
最早こっちまで笑えてくるから早く進めてくださいお願いします。
「ポッキーゲーィム!!」
「………」
笑いは一瞬で収まったから感謝するけど、ちょっとあまり聞きたくない言葉が聞こえた気がするから感謝は取り消しておくね。
「なんて?」
「ポッキーゲーィム!!」
「聞き間違いじゃない……だと…?」
こいつ正気か…?
「何が楽しくて男子高校生2人でポッキーゲームなんだよ…絶対アホだろ…」
「お前の反応が見てみたいからポッキーゲーム。」
「どういう反応を期待されてるのかはあまり知りたくないが期待には添えないと思う。」
「そう言われると鳴かしたくなるじゃん?」
「ナニモキコエナイ。」
ポッキーゲームやるだけだよな?何で鳴かすとか言う話になってるのかしら?不思議で仕方ないですわよ?
「えちょ、こっち来るな乗るな。」
「罰ゲーム、忘れてなーい?」
「ぅぐ…」
「罰ゲーム守らなかったらお仕置き、ね。」
「はぁ…?」
ちょっと『お仕置き』って言葉がエロく聞こえたのは多分こいつの今放ってるオーラのせいだと思う。
一応言っておくがイケメン、しかも黙ってたらエロクール系なんだからこの性格が意味わからない。
逃げれないので静止した俺に、跨るように乗っかってくる。ベッドを背凭れにして座っていたせいでもう逃げ道はない、と。
あれピンチ?
「俺も本気を出す時がきたようだ。」
「何の本気だよ。」
「色気?」
「お前に色気なんてあったっけ顔面詐欺。」
「女子の化粧みたいに言わんでください。」
「何気失礼なことを…」
こんな流れとノリに任せた話をしてる時点で色気を出すことができるのか怪しいが。色気のいの字もないぞ今。
「…てことで、まぁ、もう逃げられないね?」
「っ!」
空気が変わった。こいつの纏うオーラがいつもと違う。気持ち悪。
いつものイケメン面台無しのニヤケ顔じゃなくて、目を細めてうっすら口角を上げて、不敵な笑み。これぞザ・エロスみたいな表情。
元がクール系だから更にえろえろ感出てて何だかとってもイラついてくる。
「ん。」
「え…」
ポッキーを咥えて真顔で差し出してきた。え、咥えろって?
「はーやく。」
「え、え、咥え、んの…?」
「ん。」
「ぇぁ…ぇぅ…」
「かぁいー。」
「は?」
イラついたから噛み付いてやった。ポッキーに。噛み付いたけど別に折ってないから、うん。
「ん、じゃー、すたーと。」
「んぇ。」
そういえば俺、ポッキーゲームのルール知らねぇ。
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