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はだかの王子様18
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結局執事に根負けしたライル王子は、今まさに着ていた服を脱ごうとしていた。
身体を人に見られ、ましてや洗ってもらうなど経験したことのないライル王子は、既に浴室で準備をしているであろう執事のことを考えてはため息をついた。
恥ずかしいのはもちろんだが、ライル王子には一つ人に知られたくない秘密があった。
特に自分を大切に思ってくれている心優しい執事には。
ようやく服を脱いだライル王子は、大きなタオルを身体にぐるぐると巻いて浴室の扉をそろりと開けた。
そして、浴室には足を踏み入れずに、こちらに笑顔を向けている執事に言う。
「…あの、エドワードさん、…どんなことがあっても、僕のこと、…き、らいにならないでください」
「…ライル様?」
様子の違うライル王子に、執事は少し驚いた。
それからすぐにいつもの笑みを浮かべ、タオルをギュッと握るライル王子に手を差し伸べた。
「どんなことがあっても、私はあなた様のお側に居たいと思っています。私にとってライル様はただお一人の大切なお方なのです。私はそれがたとえあなた様のご命令だったとしても、嫌いになることだけはあり得ませんよ。」
「め、命令だなんてそんな」
「さぁ、私に掴まって下さい。足元が滑りやすくなっていますから」
ライル王子はそろりと執事の手を掴むと、暖かな湯気の立ち込める浴室に足を進めた。
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