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嵐の夜。
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*関連イラストへにて、二人の容姿の画像を公開しています
家に連れ帰り、玄関と廊下の電気を頼りに二人ともびちょぬれのまま部屋へと上がる。
とりあえず少年を玄関へと横たわらせ俺だけ靴と靴下を脱ぐ。
服まで脱ごうかと思ったけれどとりあえずコレをなんとかしないといけない。
少年の靴も脱がせようと目を向けるけれど、その足に靴も靴下も見当たらない。
代わりにあるのは細い紐のような跡だけ。
「…虐待、とかいう可愛いもんじゃなさそうだな。」
濡れた体をソファへ運びバスタオルを取って戻ってくる。
首にある首輪は人間用だが、チョーカーではない。
着ているのはぼろ布みたいなシャツ、それと裾のほつれたズボン。
よく見ると首輪の裏側にプレートがついている。
「…SE…SEVEN?7…なんかの番号か?」
手足首についた跡は細いワイヤーに近いもので何重にも締め付けられたせいで残ったものだろう。
露出された太ももから足首にかけてもいくつか引っかき傷や、傷跡が多い。
かなり痩せているように見える。
肉付きを見ようとシャツをめくった時ギョッとした。
「…なんだこれ、…火傷…?爛れてる…それに、煙草か…?」
腰や腹にある無数の火傷の跡、それに煙草を押し付けたような跡。
どれもこれも明らかに…意図的にやられている。
日常的に暴力を振るわれているってことだ。
それに、傷つき方から見たら…これは1人から受けた傷じゃない。
複数の人間に代わる代わるやられた…?
「ん、…っ……」
「…うわ、っ…」
急に聞こえた吐息に慌ててシャツを捲っていた手を離す。
少年は目をぎゅっと閉じて苦しそうに空気を求めて口を開けていた。
…こいつ、何者なんだ。
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