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ショッピングモールの前まで来るとポチが急に走り出し飛び跳ねる。
「すごい、なにこれ!探偵さんのお家!?」
「そんな訳ないだろ。ここで買い物できる。なんでもあるぞ。」
「なんでも?」
「ああ、大体のもんはな。」
「…それなら俺の記憶もあるかなぁ」
ポチが首をかしげて俺を見てくる。
しまった、言葉を間違えた。
…何ていうのが正解だったんだろう。
「悪いな、記憶は多分置いてない。でも手がかりになるものはあるかもな。…ほら、行くぞ。」
「はーい!」
ポチの頭を撫でて腰を押しながら中へ入っていく。
俺は見慣れてるがポチからしたら初めての体験だ。
行きたいところは全部行かせてやろう。
「まずは服だな。」
「うん。」
「なんでもいいんだっけな、じゃあ一番シンプルな店行くか。」
「はーい!楽しみだなぁ。…あ、探偵さん!あれなに?」
「あ?あれは…」
ポチが探偵さん、と声を上げた瞬間に周りの目線が突き刺さる。
…そうだ。
冷静に考えて探偵さんとポチっていう呼び方は異常すぎる。
こっちは冷や冷やしてんのにポチは目を輝かして俺を見てくるだけだ。
さて、…やばいな。
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