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二人で大荷物を持って来た道を帰っていく。
ポチの服、それと大量の食料。
普段カップ麺で済ませてる俺からすれば自炊するための食料は今までの何倍もある。
それになによりも重い。
「ポチ、大丈夫か?」
「大丈夫だよ。」
「重いの持たせて悪いな。あと少しだから。」
「全然平気。晩御飯何にするの?」
「あーとりあえず家庭のメニュー的なのにしようかと思って。」
「なるほど、家庭のメニュー!」
「オムライスは覚えてるか?」
「…覚えてるよ、玉子でケチャップライス包んだやつだよね。」
ポチがそう言って笑う。
…初めてこいつから覚えてるって返事が来た。
まさかオムライスを覚えてるとは思ってなかったな。
いや、もっと覚えとくべきことあるだろ。
「そうだな。それ作る。」
「探偵さん作れるの?」
「…ほら、やらなかったら確実に失敗だがやってみたら成功する可能性あるだろ。」
「うん、作れないんだね。」
「今はな。」
お前も作れないんだろ、なんて言ったらコイツは作り方忘れたって返すだろうからな。
言うのはやめとこう。
やっと事務所の前まで帰ってくる。
さて、晩飯はどうなるか。
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