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眠れないまま探偵さんの顔を見つめる。
スゥスゥ音が聞こえてきて、もう眠っているみたい。
昨日もぐっすり寝たし俺はあんまり眠くないんだけど。
ぐるりと寝返りを打って壁を見つめる。
朝からご飯を食べて、素敵な場所に遊びに行って。
服も、ジュースだって買ってもらった。
こんなに幸せでいいのかなぁ。
俺に優しくしてくれるのが、もし記憶が無いことへの同情なら。
ずっと、記憶なんて無いままでいい。
『SEVEN、立て』
知らない
『お前は ヒトだと思うな』
忘れた
『二度と 外に出られると思うなよ』
あぁ
記憶なんて
「いらない、…っ…」
たった1人
枕に顔を埋めて そんな記憶を消した。
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