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他人
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今日は朝から胃が痛い。
あんまり会いたくない奴がここに来るからだ。
「探偵さん、俺はこの格好でいいの?」
「お前はスーツなんてないからな。それに別にアイツにかしこまる必要は無い。」
「そっか。どんな人?怖い人?」
「あ?怖くはないな。その代わり面倒なやつだ。お前のことも一応話してるが何言われるかわからない、無視してていいからな。」
「無視…わかった。」
ポチが着ているTシャツの裾を引っ張って緊張した様子で部屋を歩き回る。
ポチのおかげで部屋は見違えるほど綺麗になった。
アイツが見たら驚くだろうな。
珈琲でも飲もうかと電気ケトルに水を入れたところでインターホンが鳴る。
「来た?」
「来たな。」
電気ケトルを元の場所に戻してドアへ向かう。
…今日は資料をもらってすぐに帰らす。
絶対にだ。
チェーンを外し鍵を開けた瞬間、俺がドアノブに触れる前にドアが開かれる。
「やぁ、久しぶり!」
「…あぁ。」
「ええ?なんかテンション低くない?さ、上がらせてもらうよ。」
「おい、絶対中にいる奴に話しかけんなよ。」
「あはは。挨拶するのは基本中の基本だよ、えーっと…探偵さん?」
「…お前本当に面倒くさいな。」
勝手に廊下を突き進んでいくソレを追いかけてリビングまで戻る。
リビングにはチョコンとお行儀よく座ったポチが一人。
…大丈夫、だよな。
「君がポチ君?」
「…はい。」
「ふぅん、傷物か。やばいんじゃない?変なとこの子かもよ。」
「おい。」
「さ、よく見せて。この首輪は前の主人のものかな。…んー匂いは流石にないか。ポチ君、立って。」
「へ…?えっと、探偵さん…っ」
「おい。やめとけ"要"。」
「つれないね。情報屋に情報見せないなんて拷問同然だよ。」
ポチの体を撫で回す要の髪を引っ張ってふたりを引き離す。
やっぱりコイツに合わせるのは間違いだったか。
あたふたするポチの頭を撫でて二人の間に割って入る。
「コイツは後だ、頼んでたのを出せ。」
「相変わらず扱いが雑だよ。えーーなんだ、探偵さん。」
「無理に呼ばせて悪いな。」
意地悪そうに笑う要に頭を下げる。
面倒な奴らだ。
*────────
要(カナメ
情報屋さん
お調子者の変わり者
明るめの茶髪、襟足長めで見た目は少しやばい
後ろで結んでる
好きな食べ物はキャンディ
探偵さんとは色々関係あり
裏表激しくて怖い
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