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乱れる
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夜中、なにか小さな声にふと目が覚めた。
ポチか…?
ソファから体を起こし暗闇の中を見渡す。
だんだん目が慣れてきてベッドの上にきちんと寝転がっているポチが見えた。
蹲っているが、いつもコイツは寝る時に丸くなるからいつもの事だ。
よく耳をすませるとなにか洗い呼吸が聞こえてくる。
「おい、どうした?どこか具合が悪いのか?」
「…ううん、大丈夫。」
「なんか息苦しそうだぞ。」
「気のせい。」
「いや、どう見ても気のせいじゃないだろ。」
頑なに否定するポチを無視して部屋の電気をつける。
今になって体調が悪くなってきてもおかしくはない。
取り返しがつかなくなる前に何とかするべきだ。
丸くなったポチへ近づき顔を見ようと体へ触れる。
「ん、っ…」
「…あ?」
「なんでもない、なんでもないから…っ…」
「…悪い。」
よく見てやっと気付いた。
こいつ、自慰の真っ最中か…?
確か要が言うには17,8だ。
健全な青年なら数日に1回は自慰をするのが普通。
そういう知識がかけていた。
「違う、…から…!」
「いや別に隠すことじゃないだろ、ほら…俺カンビニでも行ってくるから気にせず続けろ。」
「…違う、本当に…っ」
何が違うんだ、と体へ目を向ける。
…あれ、こいつ服着たまんまだな。
やってたと言うよりも耐えてた…?
「我慢したら体に悪いぞ。」
「そう、じゃなくて…」
耳まで赤くしたポチが泣きそうな顔で俺を見上げてくる。
まさか、自慰の仕方を忘れたとかそんなのじゃないだろうな。
…流石にそれは法に触れるぞ。
「ずっと、変で…っしたくないのに、熱くて…頭ぼーっとして…助けて、…」
「は…?」
心底困ったようにそう訴えかけてくる。
熱が出たみたいに赤い頬や荒れた呼吸、それに潤んだ目。
本当にやばいんだとやっと気付いた。
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