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しばらくして落ち着いてきたポチが膝を抱え小さくうずくまった。
…どうした、今度は体調が悪いか?
「おい、…大丈夫か?」
「…ん、なさい…っ」
「あ?なんて?」
「ごめんなさい、っ俺…、こんなつもり…じゃ、…」
「こんなつもりもどんなつもりもないだろ。生理現象なんだから。…ポチ、なんか変だぞ。」
夜だからヒステリックにでもなるのかと慰めてやろうと肩へ触れた時、小刻みに震えているのにようやく気付いた。
…怯えてる。
何にだ、俺にか?
自慰の手伝いをしたくらいで…いや、させてしまったことに怯えてるのか?
「落ち着け。謝る必要は無いだろ。」
「…でも、…っ」
「何考えてるか一回言ってみろ。ほら、何言われても怒らねぇし嫌なことなら深追いしねぇから。」
「ぅ、…っ…普通、じゃないから…」
頭を膝に乗せて限界まで小さくなったままそう小さく呟いた。
刺激しないように、出来るだけ優しくその頭を撫でてやりやがらその言葉の意味を問いかける。
「普通じゃない?」
「夜になると、体が熱くなる。ずっと…いつも、毎日。…気持ち悪い、変なのわかってる。でも自分じゃどうにもできなくて…っ」
「ずっと?ここに来る前からか?」
涙に濡れた小さな小さな声で1言、
「…忘れちゃった。」
とだけ言ってポチは塞ぎ込んでしまった。
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