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買い物から戻ってきてディスクへ戻る。
ポチが楽しげに料理を始めてるのを見ながら大きく欠伸をする。
今が何時なのか確認しようと目線を落とすと、時計の前にさっきの封筒があるのに気付く。
「…あぁ。」
一応見とくか。
見たところで知り合いじゃない限り流石の俺でもわからないが。
赤い蝋で止められた黒い封筒をそっと開く。
…2枚?
なんだこれ。
「探偵さんー?どうしたの、固まってるよ。」
「いや。なんでもない。」
「そう?なんか顔変だよ。」
「俺の顔が変なのは生まれつきだ。」
適当にポチをあしらってもう一度、写真へ目を向ける。
1枚目は少年が手錠をつけられ壁へ背を向け立たされてる写真だ。
どこか遠くを見て焦点が定まっていない。
着せられているのはぼろ布みたいな白い服であちこち破れている。
2枚目は恐らく同じ少年が目隠しと口枷をつけられ、台の上に大の字で固定されている写真だ。
よく見えないが上から腹へ赤い蝋をかけられているらしい。
顔は苦痛で歪んでいる。
多分、表向きには出回っていないそういった趣向のものだろう。
いや何が恐ろしいかって。
「探偵さん、茄子は大きめと小さめどっちがいいー?」
「え?…あぁ、でかい方が好きだ。」
「わかった!今日は美味しく出来るかなぁ。」
この写真の少年が。
今、目の前で楽しげに料理をしている人間と同一人物だってことだ。
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