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…どういう事だ。
何よりもコレをポチに見られたらまずい。
「ポチ、俺仕事してくるから料理は頼んだ。」
「お仕事?今日のお昼の?」
「あー…いや、副業の方だ。」
「わかった。頑張ってね!」
封筒を手に書斎へ入る。
書斎と言っても基本物置だったが、ポチが来てからは見られない方がいい資料なんかを置いて仕事をする場所だ。
椅子に座りもう一度写真を見る。
よく見るとアレと同じ首輪や同じ位置に傷があったりする。
「…気のせいじゃないってことか。」
それなら何故あの男はポチを探している?
あの男がもし、ポチの前の主人だったとしたら…また連れ戻そうとしてるってことか?
未成年を無理やり力で押さえつけて性対象にしてるってことだ。
SMの趣味に何か言うつもりはないが、これは犯罪だ。
それならポチはなんであそこにいたんだ?
捨てられたわけじゃないなら…逃げ出した?
「くそ、…全然わかんねぇ。」
真面目に推理力が欲しい。
でもポチは記憶がない。
記憶が無いままあそこに連れ戻されたらどんな扱いをされる?
…ダメだ、考えても悪い方向にしか行かない。
「また…後で考えるか。」
封筒を雑に引き出しへ突っ込んで頭を抱える。
救いたい、何から?何を?
どうするべきなんだ。
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