アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
朝、目が覚めるとそこは床の上だった。
…そうだ。
昨日は苦しくて少しでも体を冷やしたくて床に張り付いてたんだった。
クルクルと周りを見渡す。
探偵さんはまだ帰ってきてないみたい。
昨日あんなにおかしかった体も朝になれば元通りで、今はなんにもおかしくない。
昨日のがまるで嘘みたい。
「…探偵さん。」
嫌なとこ、見られた。
こんなのおかしいってきっと思われただろうな。
本当は見られたくなかった。
…でも隠しきれなくてすぐにバレてしまった。
このまま帰ってきてくれなかったらどうしよう。
床の上で膝を抱えて座ると、ぐちゃぐちゃになった下着が体に張り付いて気持ち悪い。
こんな姿で探偵さんに会いたくない。
首をブンブンと振って立ち上がる。
きっと大丈夫、大丈夫だから。
朝一番、まだ小鳥も眠ってるくらい早く。
1人きりでお風呂場へ向かった。
「綺麗にならないと。」
服を脱いで髪も体も綺麗に洗う。
ぐちゃぐちゃの下着だってピカピカだ。
探偵さんにもらったシャツとズボンを履いて脱衣所でひとつ大きく伸びをする。
昨日のは無かったことになるから。
ただ、寝ぼけてただけだから。
濡れた髪のまま脱衣所から出てリビングへ向かう。
…探偵さんがいないのにどうやって髪を綺麗に拭こう。
そう思っていると、玄関のドアノブの音が聞こえた。
「お邪魔しまー…あれ?ポチ君もう起きてたんだ。」
「要、さん…?」
探偵さんだ、って期待して振り向くとそこにはご機嫌そうに手を振る要さんがいた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
63 / 149