アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6
-
要さんは大丈夫、って言ってくれたけど不安だ。
夜あんな風になったら探偵さんを起こしてしまうし、普通に見たって気持ち悪い。
それに俺は男で探偵さんも男で。
…同性のあんなとこ見たら嫌に決まってる。
「ポチ君、アイツに言えないこと僕が聞いてあげるよ。」
「え…?」
「何もかも一人で飲み込んじゃ辛いだろう?僕はこう見えて口が堅いからね。誰にも言わない。絶対に。」
「…本当?絶対に、絶対に言わない?」
「あぁ、もちろんさ。」
要さんがそう言って笑う。
あの夜のこと、本当は怖くて仕方ない。
だっていつおかしくなるかわからない。
それに…ずっとこのままなんて嫌だ。
「えっと、…夜。時々おかしくなるんです。…体がばーって熱くなって頭がクラクラして…」
「うんうん。僕はそれによく似た症状を知ってるよ。ポチ君はそうなっちゃう心当たりある?」
本当は、ある。
きっとあの薬が原因なんだ。
…でもそれは言えないし。
「…えっと、…」
「あぁ、言いづらい事は言わなくていいよ。僕は尋問がしたいんじゃないからね。」
「じんもん…?」
「尋問。なんて言うかな、問い詰めるって意味。」
「問い詰める…覚えた。」
「それはよかった。あんまり使える言葉じゃないけどね。」
また一つ記憶が増えた。
…いや、尋問はどうでもいいんだった。
そうじゃなくてこの変になっちゃうことが聞きたい。
「それで、その…おかしくなるのはどうして……」
と、声をあげたのと同時に玄関の扉が開く音がした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 149