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手がかり
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カンカン照りの中を一人、欠伸をしながら歩いていく。
あの探偵もポチ君も仲良くやってて平和だね。
袋に入れた水筒の蓋を太陽の明かりへかざしてみる。
薄ら見える白い塊は明らかに薬の残りカスだろう。
「…混ぜたのかな?」
水筒にわざわざ入れて混ぜて飲むなんて大胆だな。
個体の薬を飲むのが苦手な子なのかもしれない。
…ま、僕が調べるのは薬の成分までだけど。
お家について靴を脱ぎ捨てる。
ピョンピョン障害物を避けて廊下を飛び跳ね書斎へ向かう。
面倒なことは後回し。
さて、お昼ご飯でも食べてアイツに頼まれた家で少女の事でも探るかな。
あはは。
少し前まで、嫌でもあの探偵と毎日過ごしてたのになぁ。
なんて、そんな事考えたって意味は無いんだけど。
今日はあんまりいい日になりそうにない。
それなら今は寝てしまってもきっと誰も怒らないさ。
明日には僕もあの子もいなくなってるかもしれないんだから。
「うーん、アイツの嫌いそうなことだねぇ。」
あまり嫌な事を考えるのはやめよう。
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