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…まじか。
辺りが明るくなった頃、ようやく薬の成分を見つけた。
流石に名前までは特定できなかったけどこれで充分なはず。
疲れた体を伸ばして携帯でアイツの電話番号を探す。
…いや、今かけても寝てるかな。
予想よりも危ない薬だ。
こんなの使ったらそりゃ体だっておかしくなる。
さて、…どうしよう。
試験管の中、薄ピンクの液体が蛍光灯の光を反射する。
見れば見るほど気持ち悪い。
これが何かなんて本当は調べる前からわかっていたのだけど。
どうせ目が覚めれば向こうから電話でもかかってくるんだろうから、寝てしまおう。
机の上を散らかしたままぬいぐるみを抱きしめて目を閉じる。
…うーん、一人はホントに寝心地が悪いね。
眠りについてしばらくした頃、遠くで電話の音が聞こえた。
…あぁ、誰だろう。
僕を呼ぶ誰かの音が聞こえる。
「…誰?」
『俺だ。まだ寝てたか?』
「…あぁ。ユキ君?ふふ…、おはよう。」
『なんだ気持ち悪い。寝ぼけるな。』
微睡みの中、優しい声に起こされる。
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