アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
嬉しそうなポチを見て、自然と表情が緩む。
…デパートくらいでこんなに喜ぶなら毎日でも連れてってやりたい。
張り切ってかきこむように白米を食べるポチを見て、ふと思う。
あぁ。 このままじゃダメだ。
俺がこいつを少しでも救ってやらなきゃならない。
「なぁポチ。今日から一緒に寝るか。」
「…え?」
「お前の寝てるベッド、横を伸ばせばダブルベッドになるんだ。少し部屋は狭くなるが。」
「でも、俺…」
「それは気にしなくていい。アレだ、…ほら。ソファで寝ると最近腰が痛いからな。2人ともベッドで寝た方がいい。」
「それなら俺がソファで寝るよ!俺は小さい
からこう、丸まったら入るし…」
「…一緒に寝よう。」
何かから逃げるように手を振って否定するポチをじっと見る。
少しでもこいつの近くにいたい。
監視、と言うと聞こえは悪いがどんな理由であれこれ以上薬を飲むのはやめさせるべきだ。
それなら一人の時間は今作るべきじゃない。
「いいの…?前よりも起こしちゃうかもしれないよ。」
「構わない。それに、我慢するより処理した方がいいはずだ。」
「…うん。」
恥ずかしそうにポチが下を向く。
多少嫌がられても何かから救うためなら…これで正解のはずだ。
そう自分へ言い聞かせていた時ポチがそっと少しだけ顔をあげては俺へ視線を向けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
75 / 149