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まだ不安そうな目をするポチと目を合わせる。
こいつの気持ちはなんとなくわかる気がする。
「もし俺がお前を気持ち悪い…とか、そういうふうに思ってたらここに連れてきてない。それにこんなに世話焼いたりもしない。
少なくとも気持ち悪くなくて、好きでここに置いてるんだ。」
「………わかんないけど、…すっごく、すごく嬉しい。」
少し沈黙を置いてそう言うと満面の笑みを浮かべた。
価値観だとか、そういう問題じゃない。
好きか嫌いかの話なんだ。
「よし、そしたら飯食って風呂はいってさっさと今日は寝よう。またこれからも忙しいんだ。」
「…うん!」
モグモグと張り切って飯を食べるポチを見守る。
これが本当に拷問用の薬を…?
なんのために?
明日、要のところに行くか。
でもそしたら一人にした隙に薬を飲んでしまうかもしれない。
わからない。
俺にはコイツを救う方法が全く見えない。
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