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お腹いっぱいご飯を食べ終わって探偵さんがお風呂から出てくるのを待つ。
出てくるまでテレビを見ようかなぁ…
そう思ってテレビの前まで移動すると、インターホンの音が聞こえてくる。
いつもインターホンが聞こえた時は探偵さんが出てくれてたから一人だとわからない。
『…あぁ、宅配便か。』
いつもそう言ってた気がする。
こんな夜に宅配便って来るのかな…?
もしそうなら急がないと。
廊下をパタパタと走って急いで玄関の覗き穴を見るけど誰も見えない。
…帰っちゃったのかな。
「ごめんなさい、今来て…」
今なら間に合うかも、と扉を開くとグイっと腕を引かれる。
これが宅配便…?
誰かの顔を見ようと顔を上げると同時にその人と目が合う。
…嫌だ、怖い。
「どうだ?新しい薬は美味しかったか?」
「ひ、っ…」
外へ連れ出されると首へその人の手が触れ玄関の扉へ体を押さえつけられる。
苦しくて息がうまくできない。
相手の言葉なんて聞こえなくて必死に手だけで抵抗してもびくともしない。
「答えられないか?仕方ないか。…もう一度言う、お前は逃げられない。」
「っ、…助け、て…っ…」
「お前の今の飼い主に言ってみろ。何とかしてくれるかもしれないな?…次会いに来た時はもうここには帰れない。覚えておけ。」
そう言われ、手が首から離れる。
苦しくて必死に呼吸をしていると顎を掴まれ無理やり上を向かされてしまう。
「今日のデザートだ。」
「ゃ、ッ……ん"、っ…」
「またな、セブン。」
小さな小瓶の中身を喉へ流し込まれると、そのまま手を離される。
また おかしくなる。
しばらくぼーっとしていてハッとする。
早く戻らないと探偵さんがお風呂から出ちゃう。
さっきの事は今だけ忘れちゃおう。
そしたらきっとなんともならない。
慌てて扉を開けリビングへと滑り込みながらそう一人で言い聞かせた。
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