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髪を乾かし終えテレビを見ながら何度も時計を見上げる。
…遅い。
いつも10分どころか5分前後で飛び出してくるポチが今日はもう倍は入ってる。
とはいえ風呂を急かすのもなんか申し訳ないしな。
いや、遅すぎる。
立ち上がり風呂場へ向かいう。
シャワーの音が聞こえるのを確認しつつ、脱衣所の外から中へ声をかける。
「おい、寝てないか?」
応答はない。
いや、本気で寝てるのかコイツ。
このまま放っておくわけにもいかない。
仕方なく「入るぞ」と言ってから風呂場の戸をあける。
いない…?
そう思い目線を下へ移すと床へ倒れ込んでうずくまるポチの姿を見つける。
肩が上下して息苦しそうだ。
「おい、どうした…大丈夫か!?」
「ん"、……」
「しっかりしろ。…悪い、もっと早くに来るべきだったな。力抜いとけ。」
シャワーのお湯を止め体を抱き上げる。
グッタリとして苦しそうだが、体の中心のソレだけは不似合いなくらいに主張している。
また薬か…?
濡れた体を脱衣所へ寝かせ体へ触れる。
シャワーを浴び続けてたせいで肌が真っ赤になっている。
とりあえず水を飲ませて涼しいところに…
「…濡れ、ちゃう……」
抱き上げようとした俺の腕を弱々しく押し返しポチがそう言った。
…こんな時に、そんなどうでもいいこと。
濡れた髪に隠れた目が潤んで妙に色っぽく見える。
赤くなった頬や首筋の白い肌。
…耐えろよ、俺。
「何も気にするな。」
「ごめ、ん…」
刺激しないように体を抱き上げまだ少し濡れたままの体をリビングまで運ぶ。
俺がするべきなのはコイツの症状を抑えるだけ。
俺には、何もしなくていい。
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