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どれくらい時間が経っただろうか。
ポチを抱き始めてからもうかなり時間が経った気がする。
腕の中で息を荒くしてとろけそうな目をしたポチはやっと薬の作用が落ち着いてきたらしい。
「…ん、っぅ…あ、っ……」
「抜くからな。」
「っ、ぁ……ッ」
びくん、と身体が揺れるとまた小さく達したらしい。
異常な程に敏感な身体は薬のせいなのか、それとも元々の体質なのかはわからない。
抱き合っていた身体を離し、汗で頬へ張り付いた髪を撫でてやる。
「もう、落ち着いたか?」
「…っ…大丈夫、……ごめんなさい。」
正気に戻ったのかオドオドとしては目を逸らしてしまう。
…何を今更慌てるのか、と思うがこれがコイツの素なのかもしれない。
「謝るな。…今、話せそうか?」
「…先に、…お風呂。入りたい…」
「あぁそうだな。此処で待ってる。」
「うん。…っう…っ、わ…」
ソファから立ち上がろうとしたポチがそのまま膝から崩れ落ちる。
長時間の行為のせいか、それとも薬のせいで力が入らないのか。
力の抜けたまま床へヘタリ込み驚いたように俺を見上げてくる。
その間抜けな顔と姿に思わず笑い声が出てしまう。
「ふ、っ…肩、…貸す…」
「笑わないでよ……!」
「…いや、…顔、ふっ…はは、っ」
「んんっ…笑わないでってば!」
すっかり前の調子に戻り怒ったようにそう言う。
あぁ、薬さえ無ければ。
コイツはコイツのままでいられるのに。
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