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「…探偵さん、お仕事?」
ベッドから出ようとすると、俺の服を引っ張りながらポチが首をかしげた。
…コイツにも説明はしておくべきか。
「まぁ仕事だな。行方不明の捜索を…」
「ゆくえふめいのそうさく…?」
「……迷子の女の子を探してるんだ。だが危ないことに巻き込まれてるらしい。それを詳しく要が話に来てくれる。」
「そうなんだ。またお外に探しに行く?」
「猫みたいにそう簡単には見つからないんだ。ポチ、お前には頼みがある。」
「頼み?なんでも頼まれるよー!」
ニコーと笑うと片手を真っ直ぐにあげる。
わかりやすくて助かる。
俺はそのままポチの頭をわしわしと撫で、褒めてやる。
「要のところに一日行ってやってくれ。」
「要さんのところに…?」
「あぁ。何もしないだろうから大丈夫だ。そのうちに俺は仕事を終わらすから、明日は買い物に行こう。」
「……うん、わかった。」
少ししょんぼりとするポチをみて首を傾げる。
要とポチはそう仲が悪そうには見えなかったが…苦手意識があるのか?
それとも何か今日したいことがあったか…?
「すぐ要が来るからお前も着替えろ。ほら、顔洗ってこい。」
「はーい!」
手を引いてベッドから下ろすとコロっと機嫌を直してニコニコと笑っては洗面所へかけていく。
要にコイツの笑顔ポイントを教えといてやらないとな。
なんて馬鹿なことをしているうちに要が来るまであと10分だ。
俺も服を脱いではアイツを迎え入れる準備を始めた。
ここからは 大人の仕事だ。
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