アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
脱ぎ散らかした服をとりあえず脱衣所へ運び部屋を1通り人を通せるレベルに片付けたところで見計らったようにインターホンが鳴った。
「やぁ2人とも!元気かい?」
「…あぁ。」
「君は相変わらず浮かない顔だねぇ。さぁ、お目当てのポチ君は…」
「待て。先に仕事の話だろ。」
「そうだったね。これだから仕事馬鹿は。」
ドアを開ける前に勝手に上がり込んできた要へため息をついて奥へ通す。
ソファに座っていたポチは背もたれからひょっこりと顔を出してこっちの様子を伺っているらしい。
「やぁポチ君!」
「…こんにちは。」
「こんにちは。早くお仕事終わらせてたーくさん遊んであげるからね!さ、探偵さん早く仕事を終わらせようか。」
「あぁ、そうだな。」
「えっと…俺は、…?」
「ここでテレビでも見て……」
テレビでも見て待ってろ、と言おうとして言葉が詰まる。
いや、一人にしていいのか…?
昨日の今日だ。
またなんか変なものでも飲んでおかしくなったら今日の夜は要の家で症状を起こすかもしれない。
…どうするか。
と要へ目を向けるとニッコリと笑い指を立て
「ポチ君ももちろん、僕らの仕事のお手伝いをするだろう?一人ぼっちは寂しいよねぇ?」
「どちらかと言うと…?」
「じゃあ決まりだ!探偵さん、情報量は1.8倍にまけてあげるからね。」
「はぁ…!?」
「知る人が2倍なら料金も2倍さ。当たり前だろう?…さて、仕事はさっさと終わらせよう。」
要が勝手にそう話を進めると持っていた鞄から熊のイラストがプリントされたファイルを取り出すと机へそれを広げた。
ポチがそれを見てソファから飛び出すと椅子へ座り興味津々にそれを見つめた。
「…クマさん?」
「いいかい?この中にはたーくさん秘密が詰まってるんだ。ここで見たことは口外厳禁。ここだけの秘密さ。」
「秘密…」
「はぁ…いいか?お前が誰かに漏らすようなことはないと思うが表立って言えないことだ。ちゃんと守れるな?」
「うん!大丈夫!」
「よし。それじゃ、要頼む。」
ポチをこう言ったことに巻き込むのは不本意だがもう仕方ない。
こうなったら全力で手伝ってもらう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
95 / 149