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僕は今、うまく笑っていられるかな?
こんな事を話して。
もし、ユキ君に嫌われたらどうしよう。
「辛かったな。…もう、大丈夫だ。痛かったな、もう痛く…ないからな。」
「…ユキ君?」
「なんて言えばいいか、わからない。…優しい言葉を覚えてない。でも…もしかしたらお前には大丈夫だとか痛くないだとか…言ってくれるやつがいなかったんじゃないかと…思った。」
ユキ君が泣きそうな顔でそう言った。
その通りだった。
僕は、今まで誰にも優しい言葉なんてかけられた事が無かったから。
『死ね』
『犯罪者!!』
そんな そんな言葉ばかり。
僕は 生きててよかった?
なんだか目の奥が熱くなって。
こんな事、初めてで。
「…要、…」
「ごめんね。…なんか、僕らしくないなぁ。」
「俺、なんか酷いこと…」
「違うんだ。てっきり、君に嫌われると思ってた。こんな僕何も取得なんてないから。…ありがとう。」
目の前で優しい顔をするこの子を。
僕は一生大切にしていこうと思った。
ユキ君。
僕が守るからね、僕が笑顔にするからね。
ずっとずっと
何よりも一番にするからね。
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