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ポチにTシャツと短パンを着せて外へ出る。
夕方6時とはいえ、夏の日は長い。
まだ汗が出るくらいには暑い。
「あっちぃな…」
「探偵さんは暑がりだね。」
「そういやお前は汗もあんまりかいてないな。」
「うーん…暑いけど、そんなにって感じだよ。」
「そういう体質なんだろうな。」
涼しそうな顔をするポチを見てはぁ、とため息をつく。
暑がりの俺からしたら羨ましいことだ。
…いや、俺に合わせてつけてる冷房はもしかしたらこいつにとっては寒いかもしれない。
そう思い直しポチの腕をつかむ。
「わわ、っ…なに…?」
「冷たいな。」
「そう…?」
「部屋、寒かったか?」
「ううん。普通だよ。」
「…本当か?無理してたら風邪引くぞ。」
「本当に普通だよ。」
不思議そうに首を傾げるところを見ると嘘をついてる訳では無いらしい。
ってことはただ単に温度に対応しやすい体質ってだけか。
…ますます羨ましい。
なんてことを話してるうちにいつものスーパーにつく。
「よし、今日の晩飯は何にするか。」
「うーん…涼しくなれるのがいいかなぁ。」
「なら冷たいうどんに決まりだな。とろろうどんがいい。」
「探偵さんが食べたいなら俺もそれがいい!」
そう言ってポチがかごを持って前を歩き出す。
幼い子供連れて買い物に来てる気分だ。
いや、あながち間違ってはないが。
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