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「ポチ君、君のことすごく心配してたよ。」
「…そうか。」
「君が眠ってる間ずっと離れずにここにいたんだ。ご飯もここで食べてね。お風呂もトイレも走って行って走って帰ってきて。」
「寝てたんだから俺は知らない。」
俺が寝てる間にポチが何をしようとそんなのアイツの勝手だ。
俺は1言も傍にいてくれなんて頼んだことは無いし別にそんな必要は無い。
なんだアイツの勝手にした事で俺は説教されてるんだ?
「ポチ君、何か言ってなかった?」
「何か?…よくわからないが怒ってたな。ついでに人のこと叩いて大声で罵倒した末にどっかに行った。」
「君のことだからどうせ優しさの欠片もないような事言ったんだろうね。僕は教えてあーげない。ポチ君と自力で仲直りするんだよ。行こ、ナルちゃん。」
「へ、…ぁ、はい…っ」
「はぁ?おい、待て。…待てって、おい…!」
愛想をつかしたようにそう言うと要と少女は台所の方へ行ってしまう。
何が仲直りだ、何が優しさの欠けらも無いだ。
アイツがそのつもりなら別に俺だってそれでいい。
金のために仕事して、結果的に死ななかった。
それで何が悪いんだ。
何が足りないんだよ。
「何が大嫌いだ、…クソが。」
俺だって別に…あんなやつ元々好きじゃない。
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