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馬鹿だね(遥side)
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「馬鹿だね、蒼羽。」
「誰のせいだと思ってるんだ。
それにお前も大概だろう。」
「ねぇ、蒼羽は幸せ?」
「あぁ、だけどー...」
________________
「さくらばぁぁぁぁぁ!!!!」
スパン ッ ...
オフィス中に勢いのいい音が響いた。
「いっ...いってええええ!!」
俺の後頭部には痛みが走っている。
驚きのあまり飛び起きて後ろを振り返ると、
部長が笑顔を引き攣らせて立っていた。
その手には新聞紙を筒状に丸めたものが
握られている。
「なーにするんですかっ!」
ズキズキ痛む後頭部を片手で擦りながら
涙目で言い返すと、部長は
「なーにするんですかじゃねぇだろうが!」
と言ってガミガミとお説教を始めた。
はぁ、部長のお説教長いんだよなぁ。
「だいたいお前はいつもそうだ!
今日のお前の仕事は寝ることじゃなくて
営業だろうが!」
「部長〜、俺の仕事が営業だったとしても
何故部長に怒られなくちゃならないんですか?
怒るなら、今日のもう1人の営業の人が...」
俺はそう言いながら今日の担当表の方を見遣る。
「そのもう1人の営業は俺なんだよ。」
「えっ、えっ、えええええええええ!?!?」
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