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「お前は従者の訓練所で神童と呼ばれて、伝説になっているみたいだな…」
寿は両膝をつく。
「……この十年間、俺のせいでお前の才能を奪ってしまってすまなかった…」
寿がタキの両頬に手をやる。
「お前は有能な従者だ。これからは国王を支えてやって…、」
「寿様っっ…!!」
タキが寿に抱きついてきて、そのまま寿を押し倒す。
「絶対に嫌ですっっ!!!」
「‥えっ、おいっ!!」
「私が神童と呼ばれていたことをじぃやに聞いたのですね…!」
いいですか寿様、とタキは続ける。
「私は自分の意思で寿様のお傍にいるのです。私が勝手に寿様のためなら命も問わないと思っているのです。だから寿様がついてくるな!と仰っても、私はついて参ります!それは隣国の皇子も承諾して頂けました」
それにあいつに私の大事な寿様を任せられるものか…!
とタキは憎々しく呟く。
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