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「寿様のお傍にいるのが嫌なら、もうとっくに国王にお願いして国王のお傍にいます」
タキは優しく微笑む。
「それに有能な部下は、有能な上司についていくものです」
自分が有能であることを否定しないのが、タキらしい。
「それは国王が無能ということか?」
「そうではありません!国王が私の才能をかってくれたからこそ、寿様に出会えたのです!国王様には感謝しかありません!それに伝説とまでいわれた私のこの才能は寿様に捧げるためにあるのです!!」
寿は眉間に皺を寄せたまま、ククッと笑う。
「寿様!」
寿にからわれたことがやっとわかったらしく、タキは抗議の声を上げる。
「タキ、ありがとう‥」
「いえ。寿様、私にご命令下さい」
「ああ」
寿は不遜に笑った。
「タキ、俺は隣国に行くぞ。お前もついてこい!」
「御意。当たり前のことですよ、寿様!」
押し倒したまま、タキがギュっと寿を抱き締めてくる。
「くすぐってぇよ、タキ!」
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