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(従者が二人いるのは面白いかもな…。というか、このタキがどう出るのか見てみたい‥!)
皇子のご好意なので、絶対に断れない事をタキもわかっているだろう。
そして何よりも従者が二人になってタキがどういった行動に出るのか、といった興味と面白さが寿の心を占めてしまっている。
「もし従者をつけるのが嫌と言うなら…、」
皇子の言葉を寿が遮る。
「いえ!優秀な従者をつけてもらいありがとうございます」
眉間に皺を寄せたまま笑ってお礼を言うと、皇子は瞳を瞠りゆっくりと微笑んだ。
横目でタキを見てみるが、特に表情は変わらないままだ。
(……ものすごく不機嫌だけどな…)
「寿様、さっそくですがご事情はお聞きになられましたか?」
「ああ」
コウが聞いてくるので寿は頷いた。
「お答えは出しにくいと思いますが、今の寿様のお考えを教えて頂けないでしょうか?」
(本当に率直な奴だな‥)
でもコウのそこが寿は気に入ってしまった。
寿はタキに一度視線を送ると、タキはようやく微笑んで小さく頷く。
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