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(通販好きはいいが…、)
ただ女官の恋心を利用しているのは否めない。
寿は横目でタキを見るが、通販で買った圧縮袋をようやく使えて嬉しいのか、嬉々と布団を畳んで圧縮袋に入れていく。
「タキ…」
そんなタキにどうしても一つ聞いておきたいことが寿はあった。
「何でしょうか、寿様」
タキは手を休めずに目線をこちらにやる。
「…あいつは信用できる男か?」
その言葉にタキは手を止めて、寿を見据える。
「‥それを聞くためにあの男を追い出したのですね…」
(あの男、って名前ぐらい言ってやれよ…)
さすがに寿もコウに同情してしまう。
率直の言い回しが気に入って、自分の従者にしたがコウを信用できるかはまた別問題。
タキなら相手の喋り方や些細な行動と言葉で、そして直感ですぐにどんな相手かわかるはずだ。
寿も危険がいつ迫ってくるかわからない身なので色々な訓練を受けたが、何せ実践がない…。
コウは危険な香りはしなかったと思うが、タキにもちゃんと意見を聞きたかった。
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