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「そうですか…。タキは通販がとても好きなのですね…」
コウはタキの知らない一面を知れたことが嬉しいみたいで、愛しそうに通販の箱を見る。
だから寿は自然と聞いてしまった。
「…コウ、お前はタキのことが好きなのか…?」
寿の言葉にコウは大きく瞳が見開くが、
「はい」
と力強く答えた。
「‥そうか」
(タキにも愛してくれる人がいたのか…)
「……。寿様、咎めないのですか?」
「なぜ?」
「なぜって…」
コウは困惑の表情だ。
「男色なのはお前の皇子もそうだろう?」
コウは返事をせずに困惑の色を深くするだけだ。
「俺はこんな容姿(ナリ)だから恋愛うんぬん以前に人と出逢うことが出来ない。だがタキは違う。タキは神童と呼ばれていて今も健在だ。それは俺が保障する。タキが本気になれば引く手あまただ。タキには俺の犠牲になってほしくない。ちゃんと恋愛もしてほしいんだ」
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