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「はい、は一回でいいのですよ、寿様!」
「タキ、お前は荷造りは終わったのか?」
「ええ!荷造りどころかもう荷台に乗せています。寿様が待せていると思い、急いで済ましたのですが当のご本人様は…、」
寿はタキの嫌みを聞かずに、手に持っていた通販の箱を荷造りの箱に入れる。
「コウ、荷物はこれですべてだ。三室しか使っていないし、風呂場やトイレはタキがもう片付けているからな」
「無論です。寿様、人の話を聞いて下さい」
タキの言葉を無視を続ける。
「コウ、この荷物を荷台まで運んでくれ。ついでに俺の荷物は玄関に置いてあるから…、」
「私が運みました!」
私が、やけに強調されているが寿は気にしない。
「御意」
コウは寿の指示通りに部屋から荷物を運ぶ。
「寿様、いつからそんな反抗的な…、」
「タキはもし時間が取れるようなら国王と王妃に今まで育ててくれてありがとう、と伝えてきてくれないか?」
タキは驚いて瞳を見開く。
どうやらさっきの怒りはどこかにいってしまったらしく、タキは優しい笑顔になってゆっくりと頷いた。
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