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(なんだあれっ!趣味悪すぎるだろう…!!)
悪趣味すぎて思わず声に出してしまいそうになったが、必死に抑えた。
(はぁ…。っていうか俺、桃がダメなんだよな…)
一瞬、嫌がらせで桃のカーテンにしたのかと思ったが自分の食生活まで調べていないだろうと考えて、ただ趣味が悪いだけだ、と勝手に結論づけた。
「ここが寿の部屋だ。シンプルにしているのは一生ここで暮らすのだから、寿が好きにコーディネート出来るようにと思ってのことだ」
「‥…ありがとうございます」
軽く膝を折りお礼を言うと、皇子は困惑したような表情をする。
(‥…?)
「もう引っ越しの箱は届いて部屋に置いてある。引っ越しの整理もあるだろうから、俺はこれで失礼する」
そう言って皇子は部屋から出て行く。
皇子が言った通り引っ越しの箱は部屋の隅っこに置かれていた。
荷物はまだ開けられていない状態で寿は一安心する。
(勝手に開けられたら、面倒なところだったな…‥)
女官などに勝手に箱を開けられて、もし無臭の毒など洋服に塗られていたら気付けないからだ。
(まぁ勝手に開けられていたとしても、丹念に調べるけどな…!それにしてもあの皇子…、)
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