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「誰が、何のために仕掛けたのか。ちゃんとした証拠を掴んでから犯人を追い詰める。それがセオリーだろう?」
まるで週刊総合に載っている推理小説の主人公になった気分だ。
週刊総合に載っている推理小説は、一ヵ月後の解答編が載るまでに推理して犯人の名前をハガキに書いて送るという、犯人当てクイズをやっていた。
寿はハガキは出せないが、毎週こいつが犯人ではないか、こいつが犯人だったらアリバイをどう崩そうか…、といつも週間総合を読みながら考えていた。
週刊誌とはいえども、なかなか作り込まれた推理小説なので、読んだだけでパッと犯人がわかるような小説でなかった。
(実際に証拠を掴んで犯人探しが出来るなんてな…!!)
「…何だか楽しそうですね、寿様…」
タキがわざとらしく大きな嘆息をつく。
「そうか?まったくもってお前の見当違いだろう?」
タキはもう一度嘆息をついて、ずれてもない眼鏡を上げる。
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