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「…そういやお前、なんでこの部屋に帰ってきたんだ?」
「寿様のお部屋から入って、タキの部屋から出てしまうと見張り番におかしく思われますから」
(ああ、まったくその通りだな…)
そんな事にさえ気づけないほど、結構動揺しているらしい。
「失礼しました」
コウが頭を下げて、部屋から出ていく。
「…ハァァー。…なんかものすごく疲れた…」
なぜかどっと疲れが増して、寿はベッドに座り込む。
「…タキもこれから大変そうだな‥」
他人事みたいに呟くが、大変にしたのは寿だ。
なので、
「まぁ俺が出来ることがあれば、力になってやるか…」
恋愛経験がない自分が力になれることは少ないけど…。
その時にビュー!と風が吹いてカーテンが揺れる。
「あ、いけねぇ…!」
荷物を仕舞う時に換気するために窓を開けていて、窓を閉めるのを忘れていた。
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