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(あ!)
城から庭に出た時に寿の足が止まる。
(あ、ここに何かを植えられそうだな!)
植えるなら花より食べられるものがいいよな…、と花より団子気分で見ていたら、タキの声が響いた。
「寿様っっ!!」
「え?」
寿ははっと顔を上げると、上から水がバーッシャン!!と降ってきて、ひらひらと寿の顔に雑巾まで降ってきた。
「数枚のタオルを持ってこい!犯人を取り抑えろっ!皇子の安全も守れっっ!!」
とコウの激が飛ぶ。
寿は雑巾で視界は遮られているが、その場が騒然となっているのはわかる。
「寿様っ!!大丈夫ですかっっ!?」
タキに声を掛けられた時には、寿はもう堪えられなかった。
「ハハッ」
「寿様…?」
怪訝そうなタキの声。
「アッハハハッッ!!!」
寿は顔に掛かった雑巾を取って、眉間に皺を寄せて笑う。
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