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(オトモダチというのは、なかなか感慨深いな‥)
タキやじぃや、ましてや母とはまったく違う初めてのオトモダチ。
そしてとてもワクワクして楽しい。
寿にとって、それが初めてのオトモダチを持った感想。
「オトモダチの証よ」
マユがくれたのは、マユがさっきまで草木で作っていたブレスレットだった。
「本当は私も寿に王冠をあげたかったんだけど、皇子より上手に出来た王冠を寿にあげたら皇子が可哀想じゃない?」
マユの言葉に寿は眉間に皺を寄せて、声を出して笑った。
「ありがとう!」
お礼を言うとマユも嬉しそうに頷いた。
マユと別れて、部屋に戻ると見張り番にはジョージの姿はなかった。
ジョージとは違う人間が立っており、寿に優しく微笑んで、
「お帰りなさいませ、寿様」
と出迎えてくれた。
頭がボンヤリする中でコウがくれた働いている者のリストを頭の中で開いて、この人間がタクミという名前だったはずだ。
寿も小さく微笑んで、
「ああ。ただいま」
と返事をする。
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