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寿は急いで庭に行って、早速倉庫からボールを持ち出して、早速週刊総合に載っていたようにドリブルをしてゴールを狙うが、なかなかうまく出来ない。
「くそっ…!」
うまく出来ないからこそ、寿は無我夢中になってしまう。
気付けば寿はお昼御飯も取らずに陽が傾くまでやっていた。
そのおかげでゴール率は上がって、ドリブルする姿も様になってきたと寿は自画自賛をする。
これで最後だ、と決め込んで、勢いよくドリブルをして見事にゴールを決めて寿はその場に座り込んだ。
寿は眉間に皺を寄せたまま笑って、顔を空に向けて声を出す。
「面白ぇっー!!」
前の城の庭には一切遊び道具はなかったので、よくじぃやと鬼ごっこやかくれんぼなどをして遊んでいた。
だからこうやって道具を使って遊ぶなんて寿には生まれて初めてのことだった。
それがこんなにも面白いなんて…!
寿がキョロキョロと庭を見渡せば、庭にはバスケットボール以外にも色んな遊具があって、寿は思わずニヤけてしまう。
もう寿は遊具で遊ぶ歳ではないのは重々わかっているが、楽しいものは楽しい。
「あれは何だ?」
バスケットゴールから少し離れたところに、遊具自体が傾斜になっており、階段があって銀の板が張っている。
寿はその遊具に興味津々だが、それ先に水分補給と顔を洗いたい。
寿はその遊具で早く遊びたいので、急いで庭先にある水道に駆け寄って水分補給と顔を洗う。
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