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「…で、なんで皇子もついてくるんだ‥?」
滑り台の階段を登り終えると、なぜか皇子が後ろから寿の腰を抱いて、一緒に滑ろうとしている。
「良いではないか、良いではないか」
(良くねぇ!)
だが、ここで立ち上がるのは危険だ。
ここで立ち上がると、皇子か寿もしくは二人とも落下する危険があるのは、滑り台が初体験の寿にもわかる。
それをわかっているからこそ、皇子は寿とわざと密着させているのかもしれない。
だってそれを証明するかのように、さっきからクスクスと皇子は笑っているのだから。
(やっぱりわざじゃねぇか…!!)
寿はやけくそ気味に滑り台を滑ると、寿の腰を抱いたままの皇子も一緒に滑る。
皇子のことも気になってしまうが、寿はこの滑り台を滑っている時のスピード感に楽しさを覚えた。
(これ、楽しいな!)
もう一回階段を登って滑りたいのに、滑り終えても皇子が腰に手をやったまま離さない。
「皇子っ!」
寿は声を上げるが、寿の腰にある皇子の手は退けてくれない。
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