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次の朝も皇子が朝ごはんを作ってくれて、それを食べてすぐ寿は庭に来て、一人でバスケットをしていた。
皇子は、今度は皆でバスケットをしようと言ってくれた。
だけどこの時間、寿とバスケットをして遊んでくれる人間はいない…。
マユは勉学に励んでいる時間だし、タキもコウも仕事しているので、遊びに誘うのも申し訳ない…、という気持ちがある。
従者といえど、二十四時間一緒に行動するのはお互いに息が詰まるし、お互いの時間も適度に必要だと、寿は思っているのでタキを誘うことはしなかった。
ただタキにはちゃんと庭に行くことはちゃんと伝えているし、何かあれば呼びにくるだろう。
寿はまずバスケットで充分遊んで、次は滑り台で自分の気が済むまで遊ぶ。
それから水道で水分補給をして、顔を洗う。
ちゃんと今日は持参してきたタオルで顔を拭いていると、滑り台の隣にある遊具が気になった。
(…ん?)
その遊具に近づいてみると、上から左右に鎖があって、鎖の先には板がある。
寿はしばらく考えて手を叩く。
(…ブランコか!)
なぜわかったかというと、やはり週刊総合のおかげだ。
寿は恐る恐る板の上に腰を下ろして、週刊総合に載っていたように漕いでみる。
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